WBA世界フェザー級10位細野 悟 (大橋)vs元日本Sバンタム級王者福原力也(ワタナベ)。2日、後楽園ホール。
まずは青コーナーから再浮上を賭ける福原選手が入場。
”イケメン”・福原選手も33歳になった。26勝(19KO)6敗1分。
赤コーナーからは3度目の世界挑戦を目指す”バズーカ”・細野選手が登場。
28歳。22勝(16KO)2敗。二つの敗戦は世界タイトルマッチで喫したもの。
試合開始。
立ち上がり、先手を取ったのは福原選手。
全く力みが感じられない福原選手は、思い切りのいいパンチを細野選手の出鼻にスムーズに浴びせ主導権を奪う。
昨年の大晦日、細野選手がWBA世界フェザー級王座挑戦して破れたセレスティーノ・カバイェロ(パナマ)戦を思わせる展開に、福原ファンは大いに沸いた。
セコンドにはワタナベジム所属の歌手、元プロラインセンサーの山川 豊 氏の顔が。
強気でバズーカ細野選手と右の打ち合いを演じる福原選手。
この日は絶好調。雄二ゴメス(八王子中屋)選手を8回KOに破った出世試合が思い起こされた。
左パンチも多彩だった。
余裕が感じられる福原陣営とは対照的に、赤コーナーからは厳しい視線が飛ぶ。
4回以降、ボディ攻撃を強めた細野選手だが、福原選手はうまいクリンチでそれを寸断。再びスムーズなコンビネーションブローを浴びせた。
細野選手はディフェンスに忙しく、クリーンヒットの場面が少ない。
第6ラウンド終了。
ここまでポイントは福原選手がリード。世界ランカーは、ここから挽回なるか?
そして迎えた第7ラウンド。
開始早々、細野選手の右がクリーンヒット。福原選手はぐらついて横向きに。
そこへ一気に襲い掛かる細野選手。
ロープに寄もたれる福原選手に、土屋主審はロープダウンをコール。
試合再開。細野選手は野獣のごとく、一気に連打をたたみ掛ける。
クリンチでピンチ脱出を図る福原選手の腕を振りほどき、怒涛の連打を浴びせる細野選手。
懸命にこらえた福原選手だったが、顎を跳ね上げられたところで、ついに土屋主審が割って入った。
ストップと同時に、福原コーナーからはタオルが投げ入れられた。
TKOタイム7回48秒。
勝利まであと一歩。
一瞬の隙をつかれ、無念のストップ負けの福原選手。しかし、大健闘だった。
電光石火の逆転勝利を飾った細野選手。
だが、その表情は厳しい。
日本王者天笠 尚 (山上)選手、OPBF王者大沢宏晋(大星)選手らも、世界ランキングに顔を見せ成長してきているが、まだまだ負けられない細野選手。次戦に期待!
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