元K-1王者からプロボクシング入りを果たした日本ヘビー級1位藤本京太郎(角海老宝石)選手が、日本人選手として初めて現役の世界ランカーに挑戦。9月19日(水)後楽園ホールでWBC世界ヘビー級15位チャウンシー・ウェリバー(米)と対戦する。
昨年末のデビュー以来4戦全勝(3KO)の藤本選手は、「世界ランカーの実力が想像できない。小学生が大人にケンカを売るようなものか」としながらも、「死に物狂いでいく」。
29歳のウェリバーは身長188センチと藤本選手を5センチ上回る。ウェイトは108キロ前後。WBC傘下のコンチネンタル・アメリカ&ABCOのベルトを保持している。
6月の最新試合はマカオで僅差の判定(0-2)を失っているが、それまでは18連勝を記録。4月には元世界挑戦者バート・クーパー(米)に大差判定勝している。53勝(20KO)6敗5分。KO負けは4年前のオドラニエル・ソリス(キューバ・現IBF5位)戦でTKO負けがひとつあるだけ。最高位はWBC5位。
またこの試合にはWBCからジャッジが派遣される。ノンタイトル戦ではこれも史上初。JBC関係者は、「それほどヘビー級の世界ランキングに重みがあることだと思います」。
しかしこれは、6月28日ウェリバーがマカオでシャーマン・ウィリアムス(バハマ・40歳)に敗れた試合(WBO地域タイトル戦)のジャッジ構成、中国、タイ、比国に不安を覚えた世界ランカー側がWBCに働き賭けたものと推測。
海外試合経験も豊富で、昨年は6試合、今年これが4戦目というウェリバーは決して「おいしい」ような選手には見えないが、藤本選手は「勇気を持ってボディーを攻め続け、相手のスタミナを奪い、後半に勝負を懸ける」作戦で、世界ランク入りに決意を見せる。
角海老宝石ジムの萩森マネジャーは、「この試合を見逃したら一生後悔、見たら一生の自慢になります」とアピール。これはうまい!(^O^)/
さて、昨日WBC世界ヘビー級王座を防衛したばかりの王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)が、「まだボクシングはできるが、グローブは置かなければならない」と引退声明を出した。今後は政界に転進する。10月のウクライナ国会議員選挙に立候補予定。
絶対王者クリチコがいなくなると、ランカー陣にはチャンス到来。藤本選手、頑張ってほしいですね。
セミファイナルには、「日本人とやりたかったが、誰も受けてくれなかった」という、日本Sライト級8位土屋修平(角海老宝石)選手が、PABA同級王者スティービー・オンゲン・フェルナンデス(インドネシア)と対戦。
12勝(7KO)4敗のフェルナンデスは、現在4連勝2連続KO勝ちと好調。13戦全勝(12KO)。前戦でデビュー以来の連続KO記録が途切れた土屋選手だが、持ち前の豪快なボクシングでPABA王者粉砕を期待したい。
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