IBF世界ライト級2位、WBC2位、WBO2位、WBA6位レイ・ベルトラン(メキシコ・134.5P)vsWBA世界スーパーフェザー級1位ブライアン・バスケス(コスタリカ・136.75P)。5日(日本時間6日)、試合はベルトランが持つ、NABA北米と、WBO北米の二つの王座が賭けられた。米・ロサンゼルス、マイクロソフト・シアター。
かつて日本のリングで内山高志(ワタナベ)選手とグローブを交えたこともあるバスケスは、元WBA世界スーパーフェザー級暫定王者。しかし、前日計量でリミットをクリアできず、勝っても王座獲得とならない。
バスケスはチームを一新、陣営をメキシコカンで統一。左端は元WBC、IBF世界ライトフライ級王者ウンベルト・チキータ・ゴンザレス。
WBOパコ・バルカッセル会長と、NABF(WBC系北米タイトル団体)立会人クレイグ・ハブル(米)。8月15日の山中vsカールソンで来日。
右はNABO(WBO系北米タイトル団体)立会人のジノ・ロドリゲス(プエルトリコ)。
ベルトランは2015年5月、米・ラスベガスで行われたWBO世界ライト級王座決定戦で、粟生隆寛(帝拳)選手と対戦。0.4ポンドオーバーで計量失格。試合後のドーピング検査で、筋肉増強剤スタノゾロールの陽性反応を示し、2回TKO勝ちとされた試合は無効試合。ファイトマネー8万5千ドル(約940万円)から、30%に当たる2万5500ドル(約280万円)の罰金を課され、9ヶ月間のライセンス停止処分を受けた。
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試合は足を使いながらも好戦的に仕掛けて来るバスケスをベルトランが迎え撃つ展開。
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パンチ力で上回るベルトラン。
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バスケスもよく手を出した。
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ゴング直後、偶然のバッティングにベルトランは額から出血。
終了間際、バスケスの左フックでべルトランはあわやダウンのピンチ。
試合終了。バスケス陣営はすかさず勝利をアピール。
勝者はベルトラン。
公式スコアは、フェルナンド・ビジャレアル(米)96-94、ジェリー・カンツ(米)96-94でベルトラン。スティーブ・モロー(米)は95-95のイーブンだった。
際どい判定を制し、二つの北米王座を護った36歳のベルトランは、34勝(21KO)7敗1分1NC。約13ヶ月ぶりのリングで惜敗となったバスケス(29歳)は、35勝(19KO)3敗。