年内にも復帰戦が予定されていた、元4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)が引退。ラストファイトは2014年5月のマイク・アルバラード(米)戦での12回判定勝ち。リング復帰を目指しトレーニングを積んで来たマルケスだったが、度重なる負傷で体は満身創痍。十分なコンディションを作ることが出来なくなったとして、引退を選択した。
「これまでのファンの皆様からのサポートには本当に感謝しています」と語ったマルケスは、4度戦ったマニー・パッキャオ(比)との第4戦でKO勝ちした試合を、「キャリアの中で最も忘れられない瞬間」と回想。
1993年5月のデビュー戦は、初回に3度のダウンを奪うも2回開始時に反則負け。その後は勝ち続けるも有力プロモーターの後押しがなかったこともありチャンスに恵まれず、「無冠の帝王」と言われていた時代も長かった。
「困難な道だった。素晴らしい結果を残すことが出来たが、それは、とても難しい道のりだった」と自らのキャリアを振り返ったマルケスは、「すべてには始まりと終わりがあります。さようなら」と結んだ。