OPBF東洋・太平洋ライト級タイトルマッチ(13日・後楽園ホール)。チャンピオン荒川仁人(八王子中屋)選手に、41歳の誕生日を迎えた大ベテラン嶋田雄大(ヨネクラ)選手が挑戦。
須藤リングアナのコールで両選手入場。
青コーナーから米倉会長を先頭に挑戦者が入場。
リングサイドには無名時代ヨネクラジムで共に過ごした元世界2階級制覇王者畑山隆則氏と、竹原&畑山ジム・竹原慎二会長(元世界ミドル級王者)。嶋田選手は竹原&畑山ジムのトレーナー、インストラクターとして手伝っていたこともあり、親交は深い。
笑顔で入場のチャンピオン。最新WBCランキングでライト級1位にランクされ、気合も十分。
この日が41歳の誕生日の嶋田選手はまさに背水の陣。静かな闘志をみなぎらせる。
ベルトを掲げる中屋会長。そして筒井マネジャー。
試合開始ゴング。
仕掛けたのは挑戦者。
初回から右パンチ主体に積極的果敢に王者に立ち向かった。
荒川選手はロープ際に詰まることしばしば。しかし、よく見ている。
ボクシングの虫・米倉会長と、チーフセコンドは元日本ライト級王者成田城健氏。
中屋会長のアドバイスにしっかり反応を見せるチャンピオン。
信頼関係アリですね。
4R終了後のスコアは、39-37が二人で嶋田有利。残る一人は38-38。
しかしここからチャンピオンの反撃が始まる。
第5ラウンド。.荒川選手は得意の左ストレートで反撃。的確なヒットでポイントをピックアップ。
しかし、6回は,嶋田選手が再びアグレッシブに攻め立て様相は一進一退。
そして迎えた第7ラウンド。.序盤に飛ばしすぎたのが災いしたのか挑戦者の勢いが衰え、チャンピオンが小刻みなヒットから機を見て連打のラッシュ。
嶋田選手は苦しい。
そしてついに挑戦者はロープ際から前転するようにダウン。
しかし、l立ち上がったところでこの回終了のゴングが鳴った。
続く8回。41歳の挑戦者は執念で右を断続的にヒット。世界への夢はあきらめていない。
だが、疲労は極に達していた。
チャンピオンの軽い左フックに嶋田選手は、まるで自滅するかのように右ひざからキャンバスに崩れ落ちる。
福地レフェリーは、ためらわず試合をストップ。
TKOタイム8回2分59秒。
勝者と敗者ががっちり握手。見守る米倉会長の笑顔、良いですね。
勝利者インタビューに答える王者。2度目の防衛に成功した。
師弟コンビは世界挑戦を見据える。
WBC3位にランクされるホルへ・リナレス(帝拳)選手との対戦を希望しているとも耳にしたが、実現したら面白い。果たして実現はいかに。
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