29日(日本時間30日)、英・ロンドンのウェンブリー・アリーナ。9万人の大観衆を集めて行われた世界ヘビー級タイトルマッチ。IBF世界同級王者アンソニー・ジョシュア(英)と、元王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)の大一番は、ダウン応酬の大激戦を展開した挙句、ジョシュアが11回TKO勝ち。
試合はハイペースな立ち上がり。共にスピード、迫力満点のパンチを交換。見ごたえのある一戦となった。そして第5ラウンド、開始早々打って出たジョシュアの左フックからの連打でクリチコはダウン。
立ち上がったクリチコをジョシュアは攻めたが、ここでガス欠の兆候を見せ失速。今度はクリチコが左フック、右ストレートで反撃。続く6回、動きが鈍ったジョシュアをクリチコの右が捉え、今度はジョシュアがダウン。
ここで一気に決めたかったクリチコだが、詰め切ることは出来ない。しかし、7回以降、動きが鈍ったジョシュアをクリチコは左ジャブを突き、フック、右ストレートでリード。ペースはクリチコのものに。
疲れたジョシュアだったが、第11ラウンド。開始と共にいきなり攻勢に出る。左フック、右アッパー、そして右フックを叩きつけるとクリチコはキャンバスへ落下。
立ち上がったクリチコだが、今度は王者の左フックで再びダウン。ここも再開に応じた元王者だったが、ジョシュアの一気のラッシュの前にコーナーに詰まり連打を浴びたところで、でデビッド・フィールズ(米)主審は、ついに試合をストップ。
ジョシュアが11回2分25秒TKOでIBF王座3度目の防衛に成功すると共に、空位のWBAスーパー王座を獲得。試合後ジョシュアは、「クリチコを称えた後、誰とでも戦う」と宣言。
偉大な敗者クリチコも大観衆に対し、「満足してくれたら良かった。ジョシュアは素晴らしい」としたうえで、「再戦も考えるよ」とコメントした。
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