日本人世界チャンピオン同士による初の世界王座統一戦で八重樫 東 （大橋）選手を降し、ＷＢＡ、ＷＢＣの世界ミニマム級王座を統一した井岡一翔（井岡）選手が、「試合前からの取り決め」により返上したＷＢＣ王座決定戦カードが決まった。
ＷＢＣライトフライ級シルバー王者・５位 熊 朝忠（中国）と、ＷＢＣミニマム級インターナショナル・シルバー王者・５位ハビエル・マルチネス（メキシコ）による王座決定戦は、１０月２７日中国・昆明で予定されている。
１０月で３０歳になる熊は、全く無名の存在ながら内藤大助（宮田）選手の持つＷＢＣ世界フライ級王座に挑戦し、ダウンを奪う大健闘で名前を売った。その後、日本人選手との対戦も多いが、今年４月、小野 心 （ワタナベ）選手に敗れ世界ランク献上。
しかし、６月の再起戦でシルバー王座決定戦を制し、再び世界ランクを上昇させていた。ミニマム級での実績はないが、とにかく勝てば中国人選手として初のメジャータイトル・ホルダーとなるチャンス。１９勝（１１ＫＯ）４敗１分。
対するマルチネスは、１３勝（６ＫＯ）３敗２分。昨年から力をつけてきた選手だが、実力のほどは未知数。現ＷＢＡ世界ミニマム級暫定王者へスス・シルベストレ（メキシコ）には敗れている。
現在のＷＢＣ同級ランキング１位は、タイの宮澤喜一こと、ナリス・シンワンチャー（リング誌のベルトを持つ）氏がサポートするクェジョ・Ｄ・シンワンチャー（比）。３１勝（２１ＫＯ）４敗６分。
メキシコ、ハワイなど海外試合経験も豊富な強打のサウスポーは、シルバー王者であると共に、５月、ガニガン・ロペス（メキシコ）を敵地で２回ＴＫＯに破り、指名挑戦権を獲得。昨年、井岡選手の指名挑戦者として来日したファン・エルナンデス（メキシコ）とは、ダウン応酬の激しい試合の末に３回反則負けという結果が残る。
２位ヘッキー・バドラー（南ア）はＩＢＯ世界同級王者で、９月に地元でＷＢＣ同級９位フローレンス・コンデス（比）相手に同王座の防衛戦を行う予定。
３位ワンヘン・ミーナヨーテイン（タイ）は、今年も３勝を上げているが、新しいランキングでバドラーとポジションを入れ替えられた。４位マリオ・ロドリゲス（メキシコ）は、９月１日、メキシコにＩＢＦ世界同級王者ニコシナシ・ジョイ（南ア）を招き挑戦することが決まっている。
タイミングとビジネスですが、井岡ｖｓ八重樫の王座統一戦後では、なんとも考えさせられる世界王座決定戦カード。せっかくの王座返上が・・・。
無理やりな空白の時間帯ですね。(;^_^A
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