フェザー級から階級を上げてきたロバート・ゲレーロ(米)が、地元にセルチュク・アイディン(トルコ)を迎え、WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦(7月28日・加州サンノゼ)に挑んだ。
今月20日で81歳になるドン・キング。最近存在感は薄いですが元気そうです。左はアイディンのアーメッド・オーナープロモーター。
WBCウェルター級シルバー王者アイディンは、同級1位の28歳。23戦全勝(17KO)。
元3階級制覇王者ゲレーロは、29勝(18KO)1敗1分の29歳。同級4位。ライト級から一気にウェルター級へ上げての試合。しかも、1年3ヶ月のブランクがある。
ショータイムのマイクを握るのは、おなじみジミー・レノンJr。
両選手にらみ合い、いよいよ試合開始。
サウスポースタンスから強いジャブ。左ストレートは上下に打ち分け、アイディンの接近を阻止しようとするゲレーロ。
左右フックで肉薄するアイディン。
しかし、序盤ペースを握ったのはゲレーロ。
中盤戦。巻き返しを計るアイディンは、クロスレンジで右アッパーを巧打。
思わずゲレーロの顎が跳ね上がる。
後半戦。ゲレーロは疲れた。しかし、必死のクリンチワークでしのぎ、隙を見てはしぶとい反撃を見せる。
さすがに根性の男。
一気に逆転ストップの可能性もあったアイディンだが、一気のラッシングパワーには欠けた。
そうはさせないのがゲレーロの強さでもあるのだが・・・。
12ラウンド終了ゴング。
アイディンの表情が全てを物語る。ゲレーロの頑張りと、キャリアの前につめきれなかった。
オフィシャルのスコアは、116-112、116-112、117-111の3-0でゲレーロ。
妻の看病の為に世界王座を返上したこともある愛妻家はこれで4階級制覇に成功。
正規王者フロイド・メイウェザーが、家庭内暴力で収監されたため開催された暫定王座決定戦だが、勝者ゲレーロにはビッグマッチの機会もありそう。
「頑張るマン」、ゲレーロの今後に注目。
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