WBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダース(英)のプロモーター、フランク・ウォーレンは、WBA、WBC、IBF、3本の世界ミドル級チャンピオンベルトを持つゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦について、「財務的に条件は合意に達した。今後、10日以内にゴロフキンが契約書にサインすることを待つ」とし、「それ以上待つつもりはない」と付け加えた。
試合は6月10日(現地時間)に、カザフスタン、米国、英国のいずれかでの開催が予定されているが、ソーンダース陣営は「何処になってもOK!」と、昨年までの煮え切らない態度と打って変わって、自信満々。
ゴロフキン陣営がWBO王者側から「10日間待つ」といわれた背景には、9月の開催が予定されているサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)との戦いがあるからで、「6月に試合をすることには納得出来ない。ケガでもしたらどうするのか。カネロとの試合はキャンセルになる」と、オスカー・デラホーヤが警告しているのが原因。
昨年から今年9月の対戦を持ちかけられていたゴロフキン陣営は、現在、カネロとデラホーヤを信用する姿勢を示しており、これがソーンダース戦署名への障害となっている。
一部のメディアなどでは、「カネロとデラホーヤが本当にゴロフキンと戦いたいならば、6月の試合が終わってからでも問題ないはず」と、ソーンダース戦を理由にゴロフキン戦の引き延ばしを狙っているのではという見方もあり、「なぜ今になってデラホーヤを信用するのか?」という声まである。
ウォーレンの声明はこんな事情に呼応するもので、「我々は10日間しか待つつもりはない。彼(ゴロフキン)が契約に署名しなければ他のプランを実行する」と強気。その他のプランとは、6月24日(現地時間)に米国で復帰戦を行う事を明かしているミゲール・コット(プエルトリコ)との対戦と見られる。
ゴロフキンの夢である世界ミドル級王座の4団体統一戦は実現するのか。今後のビジネス・シーンに注目。
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