ロンドン・オリンピックでありえない事態がおこった。
男子バンタム級、清水 聡 vsアブドゥルハミドフ(アゼルバイジャン)戦は、清水選手が最終ラウンドに6度のダウンを奪ったものの、レフェリーはカウントをせず、清水選手は判定負け。しかし、試合後の提訴が認められ、判定が覆されるという異常事態。
清水選手。「完全に全部ダウンなのに、止めてスリップで時間稼いで、休ませてというのがあったので、もうありえないです」
国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)は、この試合を裁いたトルクメニスタン人のレフリーを今大会から直ちに追放する処分を発表。また、アゼルバイジャン人の国際競技役員を行為規定違反で追放。
だが、英BBC放送は昨年AIBAが今大会でアゼルバイジャンに金メダル2個を保証する見返りに、1千万ドル(約7億8千万円)の貸し付けを受けたとする買収疑惑を報道。AIBAは疑惑について、事実無根との調査結果を発表しているが、なんとも生臭い舞台裏である。
「疑惑の判定」レフェリー追放処分・・・買収報道も(読売新聞)
一レフェリーの誤審では済まされない試合内容を鑑みると、巨大悪は確かにはびこっているのではないかと思えてくる。
国の威信を賭けた五輪のメダル獲り。これまでも様々な判定疑惑はありましたが、「やっぱりなァ」というファンの声につながっても仕方ない。
世界ライト級挑戦者ガッツ石松(ヨネクラ)選手が、ラリー・ロサディラ(米)主審の無茶苦茶な”スリップダウン”裁定に怒ってリングに上がろうとするセコンド陣に、「反則負けにされたら困るから」と制し、自らの拳でロドルフォ・ゴンサレス(米)からWBC世界ライト級王座を強奪したのは、1974年4月のこと。
ロサディラ氏はWBC追放となったが、WBAで復活。その後も日本のリングには度々登場している。
世界チャンピオンと、「王者側が連れてきたレフェリー」の二人をリング上で相手にしなければならなかった時代は、一昔前だと思っていましたが、アマの世界もプロ以上ですね。
応援、深く感謝です!→ 【TOP】