オスカー・デラホーヤのゴールデン・ボーイ・プロモーションが、アル・ヘイモンとその事業体に対し、独占禁止法とモハメド・アリボクシング改革法に違反する疑いありとして、3億ドルの損害賠償を求めて、カリフォルニア州連邦裁判所に起こしていた裁判は、ヘイモンが勝訴。
連邦裁判所ののジョン・F・ウォルター判事は、「裁判所は、原告らは連邦政府の救済請求の重要な事実があることを証明できなかった」と結論付け、G・B・P側の訴えを棄却した。
ウォルター判事は、「ヘイモン・スポーツが、高額の試合やタイトル戦を確保するために、G・B・P、トップランク、ディベラエンターテイメントなどの業界全般のプロモーターと協力していたのは明らか」とし、2015年1月以降ヘイモン・スポーツとG・B・Pが一緒にビジネスをなし得ていた事を評価。
また、被告側の証人として、ダニエル・ジェイコブス、ジョン・モリーナ、オワイワン・オモトソ、ショーン・ポーター、ジュリアン・ウィリアムズ、レオ・サンタクルスの6人が、ヘイモンとの契約が強制的なものではなかったとの宣言書を提出。有力な証拠となった。
「裁判所の判決は、ヘイモン・スポーツの努力が、ボクシング業界、ボクサー、他のプロモーター、ファンの利益のために競争原理を働かせ、その向上に務めたことを明らかにしている」と、ヘイモン側は判決を評価。
一方のG・B・P側は、「明らかに判決には失望した」としながらも、「最優先課題は、ファンのために最高の戦いを見せて、最高の戦いを起こすことにある」と、今後の同社の在り方を示している。