9日(日本時間10日)ラスベガスMGMグランドアリーナに1万6千人の大観衆を集めて行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチ。王者マニー・パッキアオ(比)に、Sライト級王者ティモシー・ブラッドリー(米)が挑戦した12回戦は衝撃の結果。
両選手好調をうかがわせる立ち上がりから抜け出したのはチャンピオン。
中盤、パッキアオの強引な攻勢の前に大きく消耗したブラッドリーは動きが止ま りピンチ。第6ラウンドはパッキアオの左アッパーがブラッドリーのガードを割り、あるいはと思わせた。
しかしこの日は、必死に頑張るブラッドリーにパッキアオの追い打ちが届かない。
ラスト3ラウンドは動きが逆転。優勢だったパッキアオには明らかに疲労の色が出て手数が減る。スピードがよみがえったブラッドリーは、早いパンチとカウンターでポイントを挽回。
「ラストラウンドが勝負」と見たブラッドリー陣営の思惑通り、最終ラウンドもパッキアオのパンチは空を切り挑戦者がポイントを奪った。
判定は115-113、113-115、115-113。
きわどいスプリット・デシジョンで、パッキアオ神話は終わりを告げた。
新王者は29勝(12KO)無敗1NC。7年ぶりの黒星を喫したパッキアオは、54勝(38KO)4敗2分。
果たしてリターンマッチはあるのだろうか。
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