11月5日(現地時間)に独・ポツダムで開催が予定されていた、WBA世界スーパーウェルター級の指名試合。同級正規王者ジャック・クルカイ(独)に、元WBO世界同級王者で、現在、WBA、WBC、WBOの3団体で1位にランクされるデメトリアス・アンドラーデ(米)が、挑戦する一戦は中止に。
この試合の興行権は、8月に行われた入札でクルカイ陣営のザウアーランド・プロモーションが、42万5千ドルで落札(ファイトマネーの分配は、王者75%、挑戦者25%)。アンドラーデ陣営は敵地へ乗り込むことを選択したものの、最終期限までに契約書にサインをしなかったことが原因。
アンドラーデ自身は先週になり、標準的なWBA世界戦契約書に署名。タイトル戦が実現されるものと思っていたらしいが、選手自身が知らぬ間にタイトル戦出場チャンスを棒に振ったことに、失望と批判の声があがっている。
陣営は改めて試合の実現を目指す意向を漏らしているが、WBAとザウアーランド・プロモーションは、アンドラーデ陣営がサインを引き延ばし、WBO及びWBCタイトル戦交渉も並行していたことを問題視。
ひとまずクルカイは他の挑戦者を選び防衛戦を行うことになりそうで、アンドラーデ戦に対するWBA裁定を待つことになる。