29日(日本時間30日)、プエルトリコ・サンファンで開催された、プエルトリコ人同士の元世界王者対決。元2階級制覇王者ファン・マヌエル・ロペスと、ウィルフレド・バスケスJrがグローブを交えた一戦は、ロペスが11回2分29秒レフェリーストップによるTKO勝ち。
ファンマが2連続KO負けで引退宣言して2年ぶりなら、バスケスJrも昨年の2試合は勝ち星がない。そんな両選手が生き残りと、再浮上を賭けた試合は、序盤からバスケスJrがリードを広げる。しかし、ファンマも5回から反撃。好ファイトとなった。
激しい打撃戦となった試合は、バスケスJrが僅かにリードかという展開で第11ラウンドを迎えたが、ファンマの左フックでダメージを負ったバスケスJrは、追撃の連打を受けキャンバスへ尻もち。同時に、レフェリーストップがかかり試合は決着。
しかし、これに納得しないバスケスJrのセコンドがリングに突入。ファンマへ殴りかかるとファンマも打ち返す事態となったが、バスケスJrも止めに入るなどして事態は収拾されている。
2年7ヶ月ぶりの勝利を収めた33歳のファンマ・ロペスは、35勝(32KO)5敗。敗れた32歳のバスケスJrは、24勝(19KO)7敗1分。リング上で、「この試合が最後だ」と引退を示唆した。