1日、ニュージランドのマヌカウで開催された、IBF及びWBO世界ヘビー級1位ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)が、元欧州同級王者アレクサンデル・ディミトレンコ(ロシア)を相手にしたWBOオリエンタル・ヘビー級タイトルマッチは、パーカーが3回1分38秒KO勝ち。
試合は初回からダウンを奪ったパーカーが、2回にも2度のダウンを奪い優勢。そして迎えた第3ラウンド、パーカーが上から押さえ込むような形でクリンチに。右膝をキャンバスへ付くディミトレンコ。レフェリーが「ブレイク」を告げるとの同時に、パーカーの右フックがディミトレンコの脇腹に炸裂。
このパンチが死角となったマーロン・ライト(カナダ)主審はテンカウントを数え試合は終了。しかし、決着は後味悪いものとなった。
王座防衛に成功したパーカーは、21戦全勝(18KO)無敗。敗れた34歳のディミトレンコは、38勝(24KO)3敗。
IBF世界同級王者アンソニー・ジョシュア(英)への指名挑戦権を持つパーカーだが、WBO王者タイソン・フューリー(英)の王座剥奪は必至の情勢にあり、同級3位アンディ・ルイス(メキシコ)との王座決定戦へ舵を取りつつある。