スーパーフライ級転向が濃厚となったファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が、WBO世界同級王者井上尚弥(大橋)選手への挑戦を希望。WBO世界フライ級王座を正式に返上して、1階級上げれば1位にランクされることは確実で、今後の動向が注目される。
4階級制覇を達成したWBC世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との再戦を希望するエストラーダが、対戦時の条件交渉を有利に進めるためには、世界王座保持が絶対条件。
前王者カルロス・クアドラス(メキシコ)との挑戦者決定戦、WBA世界同級王者ルイス・コンセプシオン(パナマ)への挑戦と、様々なプランがニュースで伝えられたが、ついに出てきた井上選手との対戦希望。これが本気なら、来るものは拒まずの井上陣営だけに、話は一気にまとまるか。
さて、ゴンサレスの初防衛戦は、1位シーサケット・ソールンビサイ(タイ)との指名試合で、来年2月に日本、または米・カリフォルニア州での開催が予定されている。再戦を望むクアドラスは今週にも来日し、陣営の本田明彦会長に直接再戦を訴える模様。
そして、エストラーダのWBO世界フライ級王座返上を見越して、ゾウ・シミン(中国)vsクワンピチット・13リエン・エクスプレス(タイ)による王座決定戦が、11月5日のパッキャオvsバルガス戦興行でセットされる可能性は高く、その勝者には同級1位ドニー・ニエテス(比)が挑戦という事になりそう。
クアドラス戦で苦しんだスーパーフライ級のロマゴンとの対戦へ向けた、エストラーダ陣営の今後に注目。