16日にエディオンアリーナ大阪で開催されるダブル世界戦の前日計量が15日、大阪市内のホテルで行われた。WBC世界スーパーバンタム級戦は、王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)、挑戦者同級5位長谷川穂積(真正)選手が、共にリミットの55・3キロで一発でクリア。
「できるだけダメージを負わず、(他界した)母親が好きだと言っていたボクシングを心がけたい」
計量後、神戸大丸で買ったという1500円のサムゲタンを魔法瓶に入れ、ノドに流し込んだ挑戦者は、「めっちゃうまい。妻が解凍してくれたから。解凍がうまいからこんなにうまい」と、周囲を笑わせた。
こちらルイスも絶好の仕上がりで、自信満々。
ルイスの代理人を務めるサンプソン・リューコーイッツは、長谷川選手が3階級制覇に挑んでTKO負けしたキコ・マルチネス(スペイン)。2ヶ月前にやはり大阪で和氣慎吾(古口)選手を破ったジョナサン・グスマン(ドミニカ)も手駒。中国では傘下のハビエル・フォルトウーナがジェーソン・ソーサに悪夢の逆転負けを喫したが、日本では「神ッテる(流行語大賞候補)」と豪語。
長谷川選手。動いて右リードを十分機能させた機動力ボクシングで、ルイスに強打を合わせるタイミングを与えないようにしたい。スタミナを使い切るボクシングとなろうが、これまでの経験を全て注ぎ込んだ執念の戦いで、全国のファンに感動劇を見せてくれる事を期待。
WBC世界バンタム級戦は、チャンピオン山中慎介(帝拳)選手がリミットの53・5キロ、挑戦者のアンセルモ・モレノ(パナマ)は、53・4キロで共に一発クリア。
V11戦に挑む王者は貫禄を漂わせながら、「コンディションはいい。確実に自分が勝ったと思われる試合をする」と言い切った。
王座返り咲きへ、「これまでにない練習量をこなして来た」というモレノ。早い回から攪乱戦法で来るか?。
後方はモレノの代理人も務めるサンプソン。和氣戦でグスマンが9万ドルも稼ぎ、日本リングは魅力的なマーケットと写っている。
序盤戦、山中選手が右の差し合いで上回れば、モレノも苦しくなってくる。1年ぶりの再戦、互いに手の内はわかっているが、山中選手は前戦で出来なかったこともあるはず。左パンチのパワー爆発シーンを期待したい。
ウーゴ・ルイスvs長谷川穂積 16日 17:30~19:50 スカチャン1
山中慎介vsアンセルモ・モレノ The REAL24 16日 19:56~20:54 日本テレビ
明日のゴングが待ち遠しいですね。好試合を期待!。