9月16日、エディオンアリーナ大阪で開催されるダブル世界戦のチケットが、全席売り切れで当日券も出ないことが帝拳プロモーションから発表された。ファンの大きな期待を担い、王座返り咲きを狙う長谷川穂積（真正）選手と、11度目の王座防衛を目指す山中慎介（帝拳）選手の揃い踏み。リングサイドＡ席30,000円、リングサイドＢ席20,000円、指定席Ｃ10,000円、指定席Ｄ5,000円のチケットは、まさにプラチナチケットとなった。
WBC世界バンタム級タイトルマッチ。王者山中選手は、昨年9月に対戦した同級1位アンセルモ・モレノ（パナマ）との再戦。初戦は際どいスプリットの判定で山中選手が勝利したが、モレノ陣営は判定に対する不満を隠さなかった。
山中選手の王座攻略を狙うモレノは、今年4月パナマシティで、スリヤン・ソールンビサイ（タイ）を12回判定に降し、指名挑戦権を獲得。満を持して、山中選手との再戦に乗り込んで来る。
既に12回を経験し、互いに手の内を知ったサウスポー同士の対戦は、山中選手の戦い方次第で展開が変わって来そう。初戦は慎重になりすぎた感もあり、ラスト2回で見せた強引な攻めを早いラウンドから織り交ぜて行けば、後半スタミナに不安があるモレノだけに、王者がペースを掴で行けそう。
ルイスは慎重なマッチメイクで育てられて来た選手で、強打の反面打たれ脆さも併せ持つカウンターパンチャー。昨年8月のフリオ・セハ（メキシコ）との戦いでは、5回逆転のTKO負け。試合後、決める時に行かなかった事を悔やんでいた。
そして今年2月のダイレクトリマッチでは、速攻の初回TKO勝ちで王座奪取に成功。一度戦い、当て感を掴んでいたルイスの強打振りが光った一戦だった。長谷川選手に関しては、サンプソンが「キコ（マルティネス）にやられた選手だろって、軽く言ってましたよ」（山田純夫氏）という認識であるようです。
長谷川選手は、ルイスに当てる感覚を掴ませないようメリハリのある出入りを駆使し、持ち前のスピード・ボクシングで主導権を握って行きたい。これまでの経験を全て注ぎ込んだ頭脳ボクシングで、ルイスの強打を交わしきっての王座奪取を期待。
応援、深く感謝です！
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