WBAはルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)のヘビー級正規王座を剥奪。今年3月、ルーカス・ブラウン(豪)に敗れ王座を失ったチャガエフだったが、試合後のドーピング検査でブラウンが失格。試合はノーコンテストとなり、王座はチャガエフに差し戻されていた。
現在、WBAは世界王者を一人に絞るトーナメントを開催中。チャガエフは準決勝で同級4位フレス・オケンド(プエルトリコ)との対戦を義務付けられ、WBAからその意志を確認されていたが、応答がなく、王座剥奪に至った。
トーナメント反対ブロックでは、スーパー王者タイソン・フューリー(英)vs2位ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)戦、暫定王者で同級1位のルイス・オルティス(キューバ)と、同級3位アレクサンデル・ウスティノフ(ロシア)戦の二つの準々決勝戦が開催予定。
そして、準決勝戦に駒を進めた選手同士が、労せずして決勝戦進出を決めたオケンドと覇権を争うことになる。
43歳のオケンドは、2014年7月にチャガエフとの正規王座決定戦で0-2判定負け。15年10月、チャガエフとの再戦が決まったが、試合10日前になって、自らの肩の負傷でタイトル戦は中止に。
その後WBAに対し、早くても2016年5月までは試合が出来ないとのメディカル・リポートを提出したオケンドは、もう2年も戦っていない。37勝(24KO)8敗。