WBO世界スーパーバンタム級王者ノニト・ドネア(比)の次期防衛戦は、23戦無敗(17KO)の同級1位ジェシー・マクダレノ(米)を相手に交渉が開始されていることを、トップランクのボブ・アラムが明かした。試合は9月、マニラかドバイ(アラムはずっとご執心)で開催したいとしている。
2度の世界王座挑戦経験を持つディエゴを兄に持つマクダレノは、フランク・エスピノサをマネジャーに持つ24歳のサウスポー。7月23日(現地時間・以下同)に米・ラスベガスで、WBO世界フェザー級王座決定戦に出場するオスカル・バルデス(メキシコ)とは同門。
昨年12月にドネアが王座を獲得すると共に、挑戦の狼煙を上げていたマクダレノは、ドネア攻略に自信満々。今のところ、7月16日にタイトル挑戦の前哨戦を予定している。
同じトップランクによってプロモートされるドネアとマクダレノ。新旧交代なるのか、それともドネアがスター戦線に生き残り、WBA世界同級スーパー王座に復活したギレルモ・リゴンドウ(キューバ)との再戦に漕ぎつけるのか。正式決定が待たれます。
また、WBO世界同級2位にランクされる26戦無敗(18KO)のアルベルト・パガラ(比)は、7月9日、米・サンフランシスコで、昨年の王座決定戦でドネアと大激戦を展開し名前を売ったセサール・フアレス(メキシコ)とグローブを交える事が決定。
フアレスは3月の再起戦で、2連敗中のジョバンニ・デルガド(メキシコ)=16勝(9KO)4敗=に、まさかの判定負け(1-2)を喫し世界ランキングから転落。パガラ戦は再浮上を賭けた絶対に落とせない一戦で、気合が入っている。
このカードはアラムに近いフェルナンド・ベルトランのサンフェル・プロと、ALAプロモーションが手を組んだもので、パガラは昨年10月に続く2度目の米国リング登場。世界2位の座にありながら、リスクを冒してフアレスと対戦するのは、世界王座挑戦へのテストマッチと共に、米国リングで売り出して行きたいという意向が表れている。
比国人の米国リング挑戦。楽しみな試合です。