WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦。王者井上尚弥(大橋)vs同級1位ダビド・カルモナ(メキシコ)。8日、東京・有明コロシアム。井上選手は2度目の防衛戦。王者の風格を漂わせながら入場。
挑戦者カルモナ。井上選手がV1戦で2回KOしたワリート・パレナス(比)とは昨年7月、メキシコでの暫定王座決定戦で対戦し、ダウンを奪われての引き分けという記録が残る。下写真右端は、カルモナのプロモーター、トゥト・サバラJr(米)。ウィルフレッド・バスケス(プエルトリコ)も傘下に置いていたことで、来日経験豊富。
試合開始。
2R。
3R。
井上選手の右は早くて強かったが、試合後、第2ラウンドに痛めていたことが判明。
4R。
王者は左主体のボクシングに切り替えた。
5R。
6R。
7R。
8R。
井上選手は中盤には左拳も痛めた。このラウンドはジャッジ三者が揃って挑戦者にポイントを与えた。
9R。
10R。
11R。
互いに譲らぬボディの打ち合いを、パワーで制したのはチャンピオン。
井上選手の右でついにカルモナ、ダウン。
立ち上がった挑戦者に王者は猛攻。
井上選手はなりふり構わぬ連打でKOを狙ったが、カルモナもよく踏ん張り、最終ラウンド終了ゴング。
井上選手の手が挙がった。
スコアはエドワード・リガス(比)118-109、ラモン・セルダン(亜)116-111、サウェング・ジャウェーコーン(タイ)118-109の3-0。
連続で1位挑戦者を相手に王座を護った井上選手。左はフランシスコ・バルカッセルWBO会長、右はルイス・ペレスWBO立会人(共にプエルトリコ)。
試合後、父の真吾トレーナーは、「全てが良すぎて、自信過剰になったかな」と語り、王者も「いろいろな課題が出た」と反省を口にした。
次戦は前王者オマール・ナルバエス(亜)とのリターンマッチ契約があるが、現在、IBFラテン・バンタム級王座を保持するナルバエスは、6月10(現地時間)、自国で同王座の防衛戦(相手未定)を予定。オプション契約を履行させるかどうかは、この試合の後になりそう。