2011年7月、メキシコでオルランド・サリド(メキシコ)の持っていた、WBO世界フェザー級王座挑戦の経験を持つOPBFスーパーバンタム級9位山口賢一(大阪帝拳→フリー)選手が、23日、地元大阪のリングで、WBF世界同級王座決定戦に出場。2011年の全日本新人王小林健太郎(六島→フリー)選手とグローブを交える。
09年5月、JBCに引退届を提出。フリーとなった山口選手は7月、豪州でビリー・ディブ(豪)と対戦。初回2度のダウンを奪うも、スリップ気味に倒れたところを加撃され、そのまま一度はストップ負けとなったが、この裁定は物議を呼び、後日ノーコンテストに変更。
ディブとの再戦は実現しなかったが、この試合で名前を売った山口選手は、12月、再び豪州のリングに登場。ロベルト・レリオ(豪)に12回判定勝ちで、WBOアジア太平洋スーパーバンタム級暫定王座を獲得。
以後、試合のチャンスにはなかなか恵まれなかったが、ピンチヒッターでサリド挑戦が実現。その後、試合出場の機会は極端に減ったが、昨年は比国リングで2勝。
山口選手同様、フリーでのリング活動を続けていた盟友、高山勝成選手は世界王座獲得後、JBC傘下に復帰しているが、これは山口選手のWBO王座挑戦が大きな要因となっている。
現在はジム経営者、プロモーターとしての顔も持つ山口選手。ディブ戦、サリド戦で見せたハートの強さは印象的で、海外でも十分力を発揮できる選手だと感じました。明日の試合、興行も含め、今後の活動に注目!。