IBF世界スーパーバンタム級王者カール・フランプトン(英)は、同級1位和氣慎吾(古口)選手との指名戦を義務付けられているが、今夏にもWBA世界フェザー級スーパー王者レオ・サンタクルス(メキシコ)への挑戦を目指している。しかし現在の所、報酬面で折り合いがつかず、決定には至っていない。
既にトレーニングに戻っているフランプトンだが、ギレルモ・リゴンドウ(キューバ)との対戦の意思がないとして、スコット・クイッグ(英)を破って獲得したていたWBA王座は剥奪。サンタクルス戦が決まれば、IBF王座は返上することになろうが、交渉が決裂すれば和氣選手との防衛戦になる。
IBF王座が空位になった場合、和氣選手との王座決定戦出場資格第1位にあるのは同級3位(2位は空位)のレイ・バルガス(メキシコ)。しかし、WBCで1位にランクされるバルガスは5月28日(現地時間)、メキシコ・アカプルコで同級5位アレクシス・カボレ(ブルキナファソ)と、王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)への指名挑戦決定戦に挑むことを発表。
ルイス、バルガスはメキシコ国内では共に、キュキュレ親子の「プロモシオネス・デル・プエブロ」(大衆のためのプロモーション)にプロモートされており、ルイスvsバルガス戦は、どちらが勝っても次のプロモート権が残るという構図。
WBC王者ルイスは、WBO世界同級王者ノニト・ドネア(比)、フランプトンとの王座統一戦を希望しており、フランプトンがIBF王座を剥奪された場合には、英国で挑戦を受けても良いという姿勢を見せている。
また、指名防衛戦に勝利したIBF世界フェザー級王者リー・セルビー(英)も、サンタクルスvsフランプトン戦の勝者に対戦の名乗りを上げており、報酬面で折り合いが付けば、サンタクルスを飛び越えての直接対決もあり得る?。
今後に注目!。