IBF世界フライ王者アムナット・ルエンロン(タイ)の6度目の防衛戦は、同級1位のジョンリエル・カシメロ(比)が相手。試合は5月22日から中国・北京で開催されるIBF総会期間中の25日に、北京ナショナル・オリンピック・パーク、ダイヤモンド・スタジアム(1万6千人収容)で行われる。
セミファイナルには、元WBC世界ミニマム級王者で、現在IBF世界ミニマム級3位にランクされる 熊 朝忠(中国)が、挑戦者決定戦に出場(対戦相手後日発表)する。
アムナットとカシメロは昨年6月タイで対戦。アムナットが3-0(116-111、115-111、113-112)の判定勝ちを収めているが、試合後カシメロ陣営は3回にカシメロの左フックで、アムナットがグローブをキャンバスへタッチしたのはノックダウン。7回のダウンは王者の押し倒しと主張。
試合前半から見られたアムナットの執拗なホールド、投げ飛ばし、のっかかり等のレスリング行為(11回に減点1)を、ラリー・ドゲット(米)主審が見過ごしたとして抗議。深い因縁を残している。
タイ以外での再戦。総会でのお披露目ファイトということになると、アムナット独特のクリンチ、ホールドを織り交ぜた省エネ戦法も、反則の対象として厳しく取り締まられる可能性も高い。
果たして今度はどんな結果になるのか。楽しみな一戦です。