WBO世界フェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との対戦が計画されている、前WBA世界同級スーパー王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)が要求しているファイトマネーは100万ドル。
トップランクのボブ・アラムは、採算ラインのギリギリまで目をつぶり、ウォータースの報酬をアップさせる腹づもりを持っており、「交渉をまとめる自信はある」とコメント。
これにロマチェンコが自ら申し出た、「私に勝ったら30万ドル支払う」という上乗せをすれば、ウォータースが希望する100万ドル(勝った場合ではあるが)に、近くはなる。
ウォータースの出世試合となったノニト・ドネア(比)とのWBA世界フェザー級王座統一戦で、公表されているファイトマネーは17万5千ドル。しかし、次戦でオーバーウェイトの失態を犯し、試合には勝ったもののフェザー級王座を剥奪されたことで、それほど多くの報酬を望める立場でもないのだが・・・。
アラムが予定する6月11日(現地時間・米国開催)にロマチェンコが試合をするのは確定的で、ウォータースは近いうちに態度をハッキリさせねばならない。
30万ドルのポケットマネーを賭けてでもウォータースと戦う意思を示しているロマチェンコは、「誰とでも戦う(基本的に126ポンド)」という姿勢を持っており、トップランクの副社長カール・モレッティは、「彼はフェザー級のゴロフキンのようなもの」と表現し、「お金ではなく、最強の相手と戦って行く事を望んでいる」としている。
ドネアに勝った勲章を持つウォータースは、新たなプロモート契約を得て復帰するユリオルキス・ガンボア(キューバ)からも、対戦相手候補として名前を挙げられており、どのような決断を下すのか大いに注目したい。