IBF世界スーパーフライ級戦指名試合の入札が、2試合連続の安値で落札された。王者マックジョー・アローヨ(プエルトリ)vsジェルウィン・アンカハス(比)戦は、最低価格の2万5千ドル(約292万円=本日のレート・以下同)で単独参加のサンプソン・ボクシングが落札。
昨年6月に行われた当時の王者ゾラニ・テテ(南ア)と、アローヨの指名戦の落札価格も、単独参加のゴールデン・ボーイ・プロモーションの2万5100ドル(約293万円)だった。価格の75%の報酬で指名戦に挑むことを拒否したテテは王座返上。
アローヨとアーサー・ビジャヌエバ(比)による王座決定戦は、昨年7月、米・テキサス州エルパソで開催されたアル・ヘイモン興行で行われ、アローヨが新王者となり、今度のアンカハス戦が初防衛戦だった。
今回の入札にはヘイモンは参加せず、アローヨ擁するベスト・ボクシング・プロモーションも不参加。ヘイモンとは友好ラインにあるサンプソン・リューコーイッツ(上写真右)が落札。サンプソンはアンカハスの地元比国での開催を打ち出している。
アローヨの報酬は85%の2万1250ドル(約248万円)。アンカハスは15%で、3750ドル(約44万円)となるが、アンカハス陣営がこの金額で世界王者を呼び自国で興行を打てば、当然それなりの利益が見込まれ、アンカハスの取り分も上がる。
果たしてアローヨがこの報酬で敵地に出かけて行くのかは大いに疑問で、そうなるとテテ同様に王座を放棄。上位ランカーとの王座決定戦になる。最新IBFランキングは1、2位は空位。3位アンカハス、4位帝里木下(千里馬神戸)、5位レックス・ツォ(中国)、6位石田 匠 (井岡)と続いている。
今後に注目!。