WBC世界ヘビー級タイトルマッチ。王者デオンタイ・ワイルダー（米）vs同級6位アルツール・シュピリカ（ポーランド）。16日（日本時間17日）、米・ニューヨーク、ブルックリン・バークレイズ・センター。ワイルダーはこれが3度目の防衛戦。
世界初挑戦のシュリピカ。右は東京で浜田剛史（帝拳）選手の持つ、WBC世界Sライト級王座へ挑戦した経験を持つ、ロニー・シールズ（米）。
試合開始。
互いに空振りが多く、有効打は少ない。
王者の右が挑戦者を襲う。
8回、疲れが見え始めたワイルダーにシュリピカが反撃。
シュリピカの左フックに合わせたワイルダーの右がカウンターで炸裂。
キャンバスへひっくり返ったシュリピカは、ピクリとも動かない。マイケル・グリフィン主審（カナダ）は、カウント途中で試合を停止。KOタイム9回2分24秒。
試合直後、タイソン・フューリー（英）がリングに乱入。互いに激しく挑発しあった。
8回までのスコアは、手数で上回ったワイルダーがリード。
V3に成功したワイルダーは、36戦全勝（35KO）無敗。次戦はWBCから義務付けられている同級1位アレクサンデル・ポベトキン（ロシア）との指名戦が予想される。
「ポベトキンは問題ではない」と、自信をあらわにするワイルダーだが、豊富な資金力を持つロシア陣営との交渉は、いかにアル・ヘイモンといえども、そう簡単に行くとは思えず、まとまらない場合は入札となり、ポベトキン陣営が興行権を手に入れることも予想される。
今後の交渉に大いに注目。
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