16日(日本時間17日)、米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチ。王者デオンタイ・ワイルダー(米)に、同級6位アルツール・シュピリカ(ポーランド)が挑んだ一戦は、ワイルダーが9回2分44秒KO勝ち。
試合は互いにペースを握り切れない展開から、手数で上回るワイルダーが徐々に抜け出す。そして迎えた第9ラウンド、王者の右カウンター一発で挑戦者ダウン。シュピリカのダメージを見て取ったマイケル・グリフィン主審(カナダ)は、カウント途中で試合を停止している。
3度目の防衛に成功したワイルダーは、36戦全勝(35KO)無敗。意識はしっかりしているもののストレッチャーで退場となったシュリピカは、20勝(15KO)2敗。
同じリングで行われたIBF世界ヘビー級王座決定戦。同級1位ビャチェスラフ・グラツコフ(ウクライナ)vs同級3位チャールズ・マーティン(米)戦は、マーティンが3回1分50秒TKO勝ち。サウスポーのマーティン優勢で迎えた第3ラウンド、マーティンの右フックがグラツコフを捕らえたかというタイミングで、グラツコフはキャンバスへ尻餅。
立ち上がりコーナーへ戻ろうとするグラツコフに、アルバート・アール・ブラウン主審(米)はカウントを数え、試合続行の意思を確認したが、答えは「ノー」で、あっけない結末。場内には右ひざ負傷で続行不可能とのアナウンスが流れた。