WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦。正規王者井岡一翔(井岡)vs前王者・同級2位フアン・カルロス・レベコ(亜)。2015年12月31日。エディオンアリーナ大阪。4月の第一戦では井岡選手が小差の判定でレべコを破り、3階級制覇を達成。約8ヶ月ぶりの再戦で、ハッキリとした形での返り討ちを狙う。
「みぞおちに喰ったパンチでダメージを負い、回復できなかった」(レべコ)
ドクターストップ寸前だったが、次のラウンドの様子を見ることで、レべコは続行を許された。
10R。
レべコを十分に引き付けたところで、井岡選手の右ボディアッパーが炸裂。
何とか立ち上がったものの、レべコは上体を起こすことが出来ず、試合続行不可能と見たマーク・ネルソン主審(米)は試合をストップ。TKOタイム11回1分57秒。
見事な返り討ちで2度目の防衛に成功した井岡選手。右はレンゾ・バグナリオルWBA立会人(ニカラグア)。
キャリア初のKO負けを喫したレべコは意気消沈。完敗を認めた。
10回までのスコアカード。驚くことにジョン・ポツラージ(米)は、96-94でレべコのリード。試合後、これを知った井岡一法会長は、「血圧上がってもうた!」。バグナリオルWBA立会人は、このスコアリングをWBA本部へ問題提起し、「2度と繰り返さない」と約束。
使用グローブで、いちゃもんを付けたセバスチャン・リベロも潔く井岡選手を祝福。
見事なKO防衛でV2を果たした井岡選手は、「もっと強くなって行ける!」。
陣営は今後、王座統一戦もにらみスケジュールを模索して行く姿勢を示している。
今後の動向に注目。