WBO世界スーパーバンタム級王座決定戦。同級1位セサール・フアレス(メキシコ)vs同級2位ノニト・ドネア(比)。11日(日本時間12日)、プエルトリコ・サンファン、ロベルト・クレメンテ・コロシアム。予想はドネア有利。昨年10月、フェザー級王座を失って以来の王座返り咲きが期待された。
1年8ヵ月のブランクを経て今年3月リング復帰。2戦続けての大物喰いで世界1位に躍進したフアレス。
スピードの違いは明らか。フアレスのパンチを見切ったドネアが序盤戦を押さえる。
3R。
4R。開始早々、ドネアの右でバランスを崩したフアレスは、揉みあう形でダウン。
コーナーで体を入れ替えたドネアの左フックで、フアレスはこのラウンド2度目のダウン。
7R。
前のラウンド終盤、足首を痛めた素振りを見せたドネアは、急に足が重くなる。
右目上をカット。フアレスの猛烈なプレスにドネアは苦闘を強いられた。
猛烈なフアレスのアタック。しかし、ドネアも強いカウンターを返した。
大歓声の中、最終12ラウンド終了ゴング。両選手の激闘に、観衆はスタンディングオぺーションで応えた。
判定はドネア。スコアは117-109、116-110、116-110の3-0。
フランシスコ・バルカッセルWBO会長と、返り咲き王者ドネア。
前王者ギレルモ・リゴンドウ(キューバ)との再戦が期待されるが、果たしてすんなり行くか。今後の動向に注目。