11月22日、ラスベガスで行われた大激闘。WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者三浦隆司(帝拳)vs挑戦者フランシスコ・バルガス(メキシコ)戦は、BWAA(全米ボクシング記者協会)の年間最高試合候補に選出。HBO・PPV売り上げ90万件、580万ドル(約70億6千万円)を売り上げたビッグイベントのセミファイナルに出場した、三浦選手の全米での知名度は一気にアップ。
気になるのはリターンマッチだが、試合後からバルガス陣営は「もう決着が付いた」ことを強調。苦戦したことは認めているものの、勝利したという結果にこだわり、再戦は否定。WBC世界ミドル級の新王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が、5月のシンコデマヨに予定する興行での初防衛戦を希望。
その後は、来春行われるWBO世界同級の因縁の再々戦、ローマン・マルティネス(プエルトリコ)vsオルランド・サリド(メキシコ)戦勝者との、王座統一戦を希望しているが、反アル・ヘイモンでタッグを組むオスカー・デラホーヤとボブ・アラムだけに、WBCとWBOの王座統一戦実現は高そう。
さて、ゴールデン・ボーイ・プロモーションは、三浦選手の好ファイトに呼応するように、同僚のWBC世界ライト級王者ホルヘ・リナレス(帝拳)選手と、19日(日本時間20日)に復帰戦を行う、元3階級制覇王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)のタイトル戦と、亀海喜寛vsヘスス・ソト・カラス(メキシコ)戦開催をHBOにリクエスト。
来年はリナレス選手にもラスベガスで、ビッグマッチのチャンスが巡って来そうな気配。そして、ファイトマネー40万ドル(約4900万円)に見合う(いや、それ以上)のファイトを見せてくれた三浦選手にも、もう一度チャンスが与えられる日が来るのは間違いない。
今後に注目!。