統一世界ヘビー級タイトルマッチ。IBF、WBO及びWBAスーパー王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)vs挑戦者WBO1位、WBA2位、IBF3位タイソン・フューリー(英)。28日(日本時間29日)、独・デュッセルドルフ、エスプリ・アレーナ。
9年半に渡り、世界ヘビー級王者に君臨するクリチコ。
TV解説を務めたレノックス・ルイス(英・左)と、マイケル・バッファー。
マルコ・フック(独・右)と、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)。
審判団。手前から、ラモン・セルダン(亜)、セサール・ラモス(プエルトリコ)、トニー・ウイークス(米)、ラウール・カイース・シニア(米)。
往年のスター、ロッド・スチュワートによる両選手入場前のパフォーマンス。
英TV局解説のカール・フロッチが、ロッドを写メ。
クリチコの198センチを上回る、206センチの長身挑戦者フューリー。
フューリーの右は、英国でのプロモーター、ミック・ヘネシー。最悪のタイミングでTV局から契約を打ち切られ、カール・フロッチ、ケル・ブルックをはじめ、傘下の有力選手の大多数がバリー、エディのハーン親子のマッチルーム社に移籍。しかし、フューリーは彼を見捨てずとどまった。この試合は、ヘネシー・プロモーターにとって起死回生をかけた一戦。
右からエド・レビーンIBO会長兼立会人、ジャスパー・ジェンセンWBA立会人(デンマーク)、独コミッション代表兼WBO立会人のトーマス・ピュッツ。
ピュッツの隣はロベルト・レアIBF立会人(伊)と、クリチコの米国でのプロモーター、トム・ローフラー。
3回、フューリーはサウスポースタンスにチェンジ。しかし、すぐに元に戻す。
中盤以降、挑戦者が攻勢を強めポイントを稼いで行く。
相変わらず、クリンチが多かったクリチコ。
11回、クリンチ際での後頭部への打撃で、フューリーは減点1。
終盤はスタミナ切れか、王者は手が出ず、クリンチばかりが目についた。
そして試合終了。クリチコはついに落城。
スコアは115-112、115-112、116-111の3-0。
フューリーのトレーナーは、父親のピーター。Tシャツの前面には彼の写真と、彼を崇拝するメッセージが。
新王者フューリーは、これで25戦全勝(15KO)無敗。
ヘビー級主役の座を取って代わったニューヒーローの、今後の防衛ロードに注目。