WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者三浦隆司(帝拳)vs同級1位フランシスコ・バルガス(メキシコ)。21日(日本時間22日)、米・ラスベガス、マンダレイベイ・イベントセンター。HBO・PPVのセミファイナルに三浦選手が登場。
オスカー・デラホーヤのG・B・P期待の、指名挑戦者バルガス。
バルガスの右で三浦選手はグラリ。いきなりダウン寸前の大ピンチ。しかし、何とか凌いだ。
ラウンド終盤、ボディ攻撃で動きが止まったバルガスに三浦選手の左ストレートが炸裂。バルガス、ダウン。
エンジンがかかって来たチャンピオンが、このラウンドも押さえた。
6R。
三浦選手が右ジャブを使い始めた。続く左ストレートもヒットし、試合の流れを引き寄せる。
8R。
流れを変えようと、バルガスが打って出る。三浦選手も応戦し、激しい打ち合いに。
終了間際、三浦選手の左ストレートでバルガスは大きく後退。王者が連打で追い詰める所で、終了ゴング。ストップ直前のシーンだった。
これは行けるぞと思われた矢先、王者の一瞬の隙を突いて、挑戦者の連打が炸裂。
効いている。もがきながらも、必死で立ち上がった三浦選手は、両手を挙げ続行をアピール。
1分31秒、ついにウィークス主審が割って入り、試合はストップ。
歓喜の新王者バルガス。
8回までのスコアは、76-75、77-74、75-75で三浦選手がリード。
IBF、WBO王者との王座統一戦を希望したバルガス。
三浦選手陣営は、再戦を希望。
惜しくも敗れたとはいえ、全米のボクシングファンに、”MIURA”という名前を大いに印象付けた前チャンピオン。もう一度、ビッグ舞台でのチャンスが与えられることを期待したい。