元WBA世界Sウェルター級暫定王者石田順裕(グリーンツダ) 選手が、JBCに引退届けを提出し、JBC日本非公認のWBO王座に挑戦する。
これはWBO世界ミドル級王者ドミトリー・ピログ(ロシア)側からのオファーに応えてのもの。現在、WBO、IBFを公認していない日本(JBC)では、引退届けを提出して世界挑戦するしか方法がない。
石田選手は、指名挑戦者決定戦に勝ちながら正規王者挑戦のチャンスが巡ってこず、暫定王座決定戦が認められ、暫定王者となった後、国内での同王座防衛戦をJBCから認められた貴重な選手。
その後は海外で同王座を失い、これで終わりかと思いきや、ラスベガスのリングで現WBC世界Sウェルター級2位ジェームス・カークランド(米)を初回KOし、世界をアッと言わせた。
そして、今年2月の元2階級王者ポール・ウィリアムズ(米)との試合は、敗れたりとはいえ米TV局”ショウタイム”により全米に放映。
ゆえに今、アメリカで一番知名度が高いのではないかと思われる日本人選手である。
JBCはWBAの暫定世界王座戦を認めない決定を下した。そして、日本プロボクシング協会の意を受け、WBO、IBFに加盟の方向性も打ち出したのは昨年12月。しかし、それから具体的な話は聞いていない。
石田選手も36歳。8月には37歳になる。
ここまで、頑張ってきた勇気と決断には拍手を送りたい。
これにはもちろん、多くの業界関係者の力添えがあったのだが、今度のWBO王座挑戦も、運としか言いようがない。
31歳の王者プログは19戦全勝(15KO)無敗。身長185センチのオーソドックス・スタイル。体格的には変わらないが、リーチでは石田選手が僅かに勝る。チャンスあり!
「石田君て、本当にいい子でしたねェ。メキシコで会って本当にそう思いましたよ」(青木ジム・有吉会長)
堂々とJBCに引退届けを出して、海外世界挑戦する石田選手ですが、「頑張ってほしい!」。ただそれだけです!
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