24日（日本時間25日）、英・シェフィールドのシェフィールド・アリーナで開催されたWBA世界ミドル級暫定タイトルマッチ。暫定王者クリス・ユーバンクJr（英）が、同級13位トニー・ジーター（米）を挑戦者に迎えた一戦は、ユーバンクJrが2回29秒TKO勝ち。
試合は王者が、立ち上がりから腰が引ける挑戦者からダウンを奪い、力の差は明らか。第2ラウンド開始早々、ユーバンクJrの右で後退したジーターに追撃の連打が打ち込まれると、ハワード・ジョン・フォスター（英）主審が割って入り、試合はあっさり終了。ファンのブーイングを浴びた。
初防衛に成功したユーバンクJrは、20勝（15KO）1敗。12月12日（日本時間13日）には、WBA世界同級11位ゲーリー・オサリバン（英）相手に次戦が決まっている。全く試合にならなかった39歳のジーターは、20勝（14KO）5敗1分。
なお、ユーバンクＪｒは、この試合後、暫定王座を返上することになっており、既に行われた暫定王座決定戦（日本時間11日）、10位アルフォンソ・ブランコ（ベネズエラ）vs15位セルゲイ・コミットスキー（ウクライナ）戦の勝者ブランコが、暫定王者に認定される約束になっている。
ユーバンクJrのターゲットは、WBA世界同級スーパー王者ゲンナジー・ゴロフキン（カザフスタン）だというが、この前暫定王者の新プロモーター、エディ・ハーンはWBAに対してどんな要求をして行くのか、この先に注目。
セミファイナルには、WBA世界バンタム級正規王者ジェームス・マクドネル（英）の双子の兄、ギャビンが登場。保持する欧州スーパーバンタム級王座の防衛戦で、元IBF同級インターナショナル王者ジェレミー・パロディ（仏）を12回判定に破っている。スコアは117-111、117-111、118-110。
IBF世界同級10位、WBC、WBO13位のギャビンは、14勝（4KO）無敗2分。敗れたパロディは、37勝（9KO）3敗1分。
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