ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催された、WBC世界フライ級タイトルマッチ。王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に、ブライアン・ビロリア(米)が挑んだ注目の一戦は、ゴンサレスが9回2分53秒TKO勝ち。
開始早々、打って行ったのはビロリア。スピードある連打で好調を伺わせる。しかし、ゴンサレスも多彩なパンチを回転早く打ち込み、ビロリアを封じ込む。3回には、見事な右ショートカウンターで、ビロリアにカウントを聞かせた。
4回以降、両選手は素晴らしい打撃戦を展開。だが、徐々にゴンサレスの強い右ストレート、左ボディをおりまぜたショート連打が、試合を支配して行く。
そして迎えた第9ラウンド、ゴンサレスの容赦ない連打で防戦一方となったビロリアを、見かねたベンジー・エステベス・ジュニア(米)主審が割って入り、試合終了。ビロリアもさすがと思わせる戦いぶりだったが、ゴンサレスはそれ以上に強かった。好試合。