元4階級制覇王者エリック・モラレス(メキシコ)の実弟で、28戦無敗(16KO)のWBC世界スーパーフライ級10位イバン・モラレスが、21日(日本時間22日)、メキシコ・プラヤ・デル・カルメンのリングに登場。エドガー・ヒメネス(メキシコ)=19勝(14KO)11敗2分=と対戦。
エリックの口から「そろそろ世界挑戦」という言葉も出て来ている、イバンの戦いりが注目される一戦だったが、この夜不調のイバンは、意外にも10回判定で敗れる大番狂わせとなった。スコアは97-93、97-93、95-95の2-0。
立ち上がりから元気よく攻め込むヒメネスに対し、長身サウスポーのイバンは後退を余儀なくされる。手が出ないイバンは、ヒメネスの荒々しいアタックを持て余し、ズルズルとラウンドを重ねて行く。中盤、疲れを見せたヒメネスだが、イバンは押し返すことが出来ない。
ラスト2回の打ち合いもヒメネスが制し、試合は終了。両手を上げるヒメネス、ガックリとうなだれるイバン。エリックも仕方ないといった表情で判定を待つ中。最初に発表された95-95のスコアは、驚きで迎えられている。イバンの完敗。
15歳でプロデビューを果たしたヒメネスは、プロ叩き上げの23歳。2011年12月から5連敗。1年9か月の間、白星に見放されていたこともあるが、その後もそれなりの相手と、粘り強くキャリアを続行。今度の大金星につなげた。
ガッツ石松 ”代打逆転満塁本塁打" vs門田新一 「運命!」
例えると、門田新一vsガッツ石松第2戦のような結末。世界戦本決まりの当時の期待NO.1、門田選手に意外な土を付けたのは、プロ叩き上げの石松選手だった。今後の二人に注目。