ボム・アラム率いるトップランク社が、「プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ」を主催するアル・ヘイモンとその関連会社、ヘイモンをサポートする投資会社に対し、1億ドル(約123億円)の損害賠償を求める訴えを、ロサンゼルスの米連邦地裁に起こした。
トップランクはヘイモンが独占禁止法、モハメド・アリ法に違反した為に損害を被ったと主張。マネージャー、プロモーターの他に、スポンサー、チケットブローカーとしても機能することが出来る様、共謀しているとしている。
5月、ヘイモンに対し3億ドル(369億円)の損害賠償を求める裁判を、カリフォルニア州連邦裁判所に起こしている、ゴールデン・ボーイ・プロモーションのオスカー・デラホーヤも、トップランクの訴訟を支持。
米ボクシング業界は、ヘイモンvsアラム&デラホーヤ連合(+ロックネイション)の様相となった。現実的にはヘイモン一派が断然力を付けており、今後も勢力を拡大して行くのは間違いなく、米ボクシング界の勢力図は大きく変わりそうな気配。
エージェントとしての手数料は決して高くなく、まだ稼げない選手には、ファイトマネーの前渡しという形でサポートしたりして来たヘイモンが、200人以上の有力選手を傘下に収める形になったのは不思議ではない。
司法の判断は果たしてどのような結果を導くのだろうか。今後の動向に注目。