WBO世界フェザータイトルマッチ。因縁の再戦、王者オルランド・サリド(メキシコ)vs前王者ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)の一戦が、いよいよ今週10日(日本時間11日)に迫った。
11ヶ月前の初戦では、絶対有利と見られていた不敗のロペスがストップ負け。プエルトリコ陣営は、「ストップが早すぎる」と大きな不満を見せたが、ロペスの足はガクガク、最後のサリドのラッシュは素晴らしかった。
ロペスが勝っていれば、ユーリオルキス・ガンボア(キューバ)との王者同士のビッグマッチが実現するところだったが、ガンボアに敗れての再起戦だったサリドに思わぬ足元をすくわれ、ロペスvsガンボア戦は幻に。
サリドは、日本の山口賢一(大阪帝拳→フリー)選手を11回TKOで破り初防衛に成功。しかし、昨年12月のノンタイトル戦では、2度のダウンを喫する拙戦を演じている。ここらあたりをどう読むか、ロペス陣営。
キャリア17年目を迎え31歳の歴戦の雄サリドは、37勝(25KO)11敗2分。デビュー戦を含め5つのKO負けがあるが、その全てはキャリアの前半に集中しており、ここ12年間KO負けはない。
最初の4年間で8勝(4KO)6敗(5KO負け)1分と、見事なまでの脇役選手。「打たれもろい」のレッテルが貼られるのは、きわめて正しいという戦歴。しかし、ここから米国に主戦場を移したサリドの快進撃が始まる。
ラスベガス、ニューヨーク、テキサスで好戦績のホープたちの引き立て役として呼ばれていっては勝利を増やす。そして、自らの実力で世界への道を切り開いた。世界初挑戦は04年9月のフェザー級ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)戦。
そこから6年かけて世界王座を奪うのだから、この選手の努力、精神力には敬意を表したい。先の前哨戦での不出来は、さらに心を入れ替え、良くなる好材料と見たい。
さて、挑戦者となったロペスは昨年10月、数字はいいが上位には通用しないマイク・オリバー(米=25勝(8KO)2敗)との再起戦を2回TKO勝利。この1年間、サリドとのリマッチに備えてきた。
前王者のプライド、自信だけではリマッチを制するのは難しい。この1年間のトレーニングの成果はいくばくのものか。ここで負ければ、”ただの人”になりかねないロペスの意地に期待。
たたき上げvsスター候補。面白い試合になるでしょう。
世界初挑戦を27日に控える佐藤洋太(協栄)選手は、協栄ジムで12ラウンドのスパーリングを敢行。パートナーは野崎雅光(八王子中屋)、村中 優 (F赤羽)選手の二人。軽快なフフットワークと早いコンビネーションブローで、好調ぶりをうかがわせた。
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昨日は元2階級制覇王者柴田国明(ヨネクラ)氏も顔を見せられ、熱い視線でスパーを凝視。
「会長、いけるよ、いける!」。
ご期待ください!
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ファンマvsサリド再戦・王座返り咲きなるか!
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