20日(日本時間21日)、ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで開催された元王者同士のサバイバル戦。エイドリアン・ブローナー(米)vsショーン・ポーター(米)の一戦は、計量を前に当日計量で10ポンド以上の増量を禁止する条項が無効となり、元来のウェルター級から絞ってきたポーターへの期待が高まったが、予想有利はブローナー。
試合は立ち上りから攻めの姿勢を見せるポーターがポイント先行。中盤以降も果敢に前進し、迎撃しようとするブローナーを手数で上回る。11回はブローナーがホールディングで減点。最終ラウンドに思わぬダウンを喫したポーターだが、118-109、115-111、114-112のスコアで判定勝利。
生き残りの一戦を制した前IBFウェルター級王者のポーターは、26勝(16KO)1敗1分。痛い星を落とした元3階級制覇王者のブローナーは、30勝(22KO)2敗。
ロンドン五輪米国代表の元トップアマ、WBA世界ウェルター級8位エロール・スペンス Jr(米)が、試合2日前に決まったピンチヒッター、元WBCインターナショナル・ウェルター級王者フィル・ロ・グレコ(カナダ)と対戦したウェルター級10回戦は、スペンスが3回1分50秒TKO勝ち。
第3ラウンド、サウスポースタイルからの右フックでダウンを奪ったスペンスは、立ち上がって来たグレコに追撃の連打を浴びせ、レフェリーストップを呼び込み、デビュー以来の連勝記録を17(14KO)に伸ばした。敗れたグレコは26勝(14KO)1敗。