WBC世界ミドル級タイトルマッチ。王者ミゲール・コット(プエルトリコ)vs挑戦者・元WBA&IBF同級王者ダニエル・ゲール(豪)。6日(日本時間7日)、米・ニューヨーク州ブルックリン、バークレイズ・センター。
王座獲得から1年。コットがようやく初防衛戦のリングに登場。世界戦ながら157ポンド(71.21キロ)の契約体重が設定されたこの試合。前日計量でコットは153.6ポンド(69.67キロ)のSウェルター級でパス。
王座返り咲きを狙うゲールは、157ポンドで計量クリア。そして試合当日は10キロ半増量。
ハーヴェイ・ドック(米)主審の注意を聞いて、いよいよ試合開始。
立ち上がり、スピードで勝るコットが左ジャブ、フックを上下に散らし先制。
ビッグパンチを狙うゲールだったが、コットのスピードが上回る。
打ち合いの最中、コットの左フックがドンピシャのタイミングでゲールを捕らえると、元王者は後ろへはじけ飛ぶようにダウン。ドック主審のカウントを聞いた。
直ぐに立ち上がったゲールだが、ドック主審の続行意思確認に小さく首を振り、ギブアップ。
WBCから同級暫定王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦を義務付けられているコットだが、「次戦はサウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)との対戦になるだろう」とし、注目のゴロフキン戦は、「カネロの後、来年になる」と言及している。
この日の試合振りから、フロイド・メイウェザーJr(米)との再戦を期待する向きもあるが、アル・ヘイモンと相反するロックネイションと契約したコットが、メイウェザーと対戦することはない。