内山高志(ワタナベ)選手がスーパー王者として君臨する、WBA世界Sフェザー級の「正規」王者決定戦。同級2位ブライアン・バスケス(コスタリカ)vs3位ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ)戦は、23日(日本時間24日)、米・ボストンのアガニス・アリーナで開催される。
この試合は米三大ネットワークの一つ、NBCによって放映されることが決まっている。メインはジェームス・デゲール(英)vsアンドレ・ディレル(米)の、IBF世界Sミドル級王座決定戦で、WBA戦はセミファイナル。
当初、バスケスのトレーニング地パナマで16日開催の線で定されていたが、これはキャンセル。310万ドル(約3億7200万円)で、ディレル側のウォリアーズ・ボクシングが落札した、IBF戦興行のNO.2カードとして抜擢された。
海外でも内山選手の評価は高いが、その比較対象となっているのは、かつて内山選手に撃退されたバスケスの活躍。MGMグランド・アリーナ(パッキャオvsブラッドリーⅡ)のリングで、トップランク期待のホセ・フェリックスJr(米)を破り、暫定王座復帰。
初防衛戦のメキシコ遠征では、ホルへ・リナレス(帝拳)選手に勝ち、三浦隆司(帝拳)選手と激闘を演じたセルヒオ・トンプソン(メキシコ)を相手に、何もさせない上手いボクシングを見せ、9回終了棄権に追い込んだ。
これで評価を上げたバスケスだが、オーバーウェイトで暫定王座は剥奪。しかし、次戦で大きな舞台に立つチャンスに恵まれることになった。そして試合を前にバスケスは自信満々で、王座返り咲き宣言。
27勝(20KO)1分1NCと無敗レコードを持つフォルトゥナは強敵で、カード自体の評価も高く、ファンの注目も高い。
アル・ヘイモン傘下のフォルトゥナを破れば、バスケスの評価はさらに高まるだろう。しっかりウェイトを作って、好試合を見せてほしい。そして、内山選手の評価を、さらに高めてもらいたいものです。