9日(日本時間10日)、米・テキサス州ヒダルゴ・テート・ファーム・アリーナで開催されたWBA世界バンタム級戦、ジェイミー・マクドネル(英)vs亀田和毅戦興行のメインカードは、WBC世界ライト級の休養王者オマール・フィゲロアJr(米)と、元2階級制覇級王者リッキー・バーンズ(英)の一戦。
Sライト級リミットで行われる予定だった12回戦は、フィゲロアがリミットを1.5ポンドオーバー。フィゲロアは罰金を科されてのリング登場。
果敢に前に出て攻勢を仕掛けるフィゲロア。しかし、手数をまとめられない。
上体をふりながらバーンズの懐へ入り、攻勢を仕掛けるフィゲロア。
8回、バーンズの度重なるホールディングに対しローレンス・コール主審は、ついに減点を取った。(バーンズはこの後、11回にも同じ反則で減点を喰らうことになる)
ボディも効いてきたバーンズは、ロープを背にガード一辺倒となる場面が増えた。
ラストラウンド。KOを期待する地元の大声援に押され、攻勢を強めたフィゲロアだったが、終了間際はバーンズが意地の反撃。
しかし、バーンズも力を使い切った印象で、ダメージングブローを打ち込むまでには至らない。
スコアは117-109、116-110、116-110の3-0。
勝者フィゲロアは25勝(18KO)1分と無敗を守ったが、Sライト級リミットも作れなかったのはいただけない。3月下旬には飲酒運転で逮捕されるトラブルも起こしており、心を入れ替えないと、ビッグスターへの道は途絶えてしまうことになるだろう。
フィゲロアの、WBC世界ライト級「休養」王者の肩書きがどうなるのか。今後の推移に注目。