WBA世界バンタム級タイトルマッチ。"正規"王者ジェイミー・マクドネル(英)vs挑戦者・前WBO世界同級王者亀田和毅。8日(日本時間9日)、米・テキサス州ヒダルゴ・テート・ファーム・アリーナ。
王座統一戦の予定だったこの試合は、「WBAのこのクラスの世界王者は、スーパー王者であるファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ)であり、マクドネルとの試合はWBOの規定する王座統一戦にはならない」として、WBOが認定を拒否。和毅選手は王座を返上して挑戦者の立場として実現。
この試合が2度目の王座防衛戦となったマクドネル。貫禄十分のリングイン。
ルイス・パボン(プエルトリコ)主審の注意を聞き、いよいよ試合開始。
長身マクドネルの左ジャブをかいくぐり、和毅選手が右を飛ばす。
立ち上がってきた王者を和毅選手は深追いせず、このラウンドは終了。
第4ラウンド。
第7ラウンド。
この回から王者の手数が挑戦者を上回るようになってくる。
ロングレンジから王者の左ジャブ、右ストレートが挑戦者を捕らえる。
左ジャブを放ちながら前進するマクドネル。接近しても手数で挑戦者を上回った。
前に出るのはチャンピオン。後手に回った挑戦者は、迎え撃つも印象的なヒットがなく、マクドネルの手数が上回る。
ラストラウンド。
11回を終了した時点で、TV放送席のスコアもイーブン。試合はラスト勝負となった。
ショートレンジの激しい打ち合いからスタート。しかし、ここでもマクドネルがボディから上へ切り返し、距離が出来ると右ストレート。挑戦者が下がる展開となっていく。
このラウンドも王者が前に出て、手数でも上回った印象で試合終了。
終了ゴング後、共に勝利をアピールした両選手が、判定のコールを待つ。
2度目の防衛に成功したマクドネルは26勝(12KO)2敗1分。試合後、Sバンタム級転向を示唆している。
ジャッジ、イグナシオ・ロブレス(パナマ)、リン・カーター(米)、ネルソン・バスケス(プエルトリコ)のスコアは、揃って114-113でマクドネル。
プロ初黒星を喫した敗者は、試合後、日本から来た報道陣の取材を受けた。
陣営はWBAに対し、早期の再戦を求めていく模様。