WBO世界フェザー級タイトルマッチ。トップランクと契約する王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)は2度目の防衛戦。2日(日本時間3日)、ラスベガス・MGM・ガーデン・アリーナ。
ランキング1位の指名挑戦者ガマリエル・ロドリゲス(プエルトリコ)。これまで25勝(17KO)2敗3分。現在17連勝中と勢いに乗っている。
試合開始。
ロマチェンコはいつもより動かず、どっしりした構え。大舞台で力強い所を見せようという気、満々。
2R。
王者が積極的に打って行く。しかし、挑戦者も良い右を打ち返す。
前に出るロドリゲス。
このラウンドから足を使ういつものスタイルに戻したロマチェンコは、早いジャブからコンビネーションを飛ばす。
ロマチェンコのスピードボクシングが冴え渡り、ロドリゲスは何も出来ない。
王者の早いコンビネーションが挑戦者を襲う。
挑戦者の強打は当たらない。
7R。
ロマチェンコの左ボディストレートが効いたロドリゲスは、ロープ際に後退。
ロドリゲスを自在にコントロールするロマチェンコ。
ファン、プロモーターから求められているのは強い勝ち方だが。
またしてもボディが効いたロドリゲスは、続く軽い右フックでダウン。右膝を落としたまま、唖然とした表情でテンカウントを聞いた。
試合はあっけない幕切れとなったが、ともかくロマチェンコは世界戦初KO勝利。
KOタイム9回50秒。
アマ無敵の王者からプロ入りしたロマチェンコ。スピードスターではあるが、スーパーな王者としてファンからの認知を受けるには、インパクトのある勝利が求められる。
WBA世界同級スーパー王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)との対戦話もあり、今後は「認知される王者」への挑戦が続く。