1日(日本時間2日)、ラスベガス・ザ・コスモポリタン。WBO世界ライト 級王座決定戦。同級1位粟生隆寛(帝拳)vs同級4位レイムンド・ベルトラン(メキシコ)の一戦は、ベルトランが前日計量で0.4ポンド(約180g)オーバー。この試合は粟生選手が勝った場合のみ、新王者誕生となる。
気合十分。「3階級制覇というよりも、世界王者に戻るという気持ち」という粟生選手。
計量ギブアップも涼しい顔のベルトラン。ファイトマネーは粟生選手の5万ドル(+日本のTV放映権料)を上回る、8万5千ドル。罰金払ってでもコンディション最優先は、確信犯だろう。
ベルトランのこの右は、やっかいなパンチ。テレンス・クロフォード(米)戦でも良いパンチを打っていた。
コーナーでは粟生選手のために駆けつけた、真正ジム・山下正人会長が戦況を見守る。
ベルトランが左フックから右を打ち込み攻勢。
ロープを背負いながら応戦する粟生選手。
試合はまだこれから。打ってくるベルトランには付き合わず、間合いを読んでからのカウンター・アタックに期待したい粟生選手。
第2ラウンド。
ちょっと早い気はするが、文句は言えないタイミングだった。
TKOタイム2回1分29秒。
勝ったがベルトはないベルトラン。
実力者であることは認めるが、「計量失格者」にすぐチャンスは与えられるべきではない。
少し前の時代。このようなケースでは、たとえ敗れても正規ウェイトを作った選手にチャンスが与えられたものです。
粟生選手、とにかく今日は残念でした。