空位となているWBO世界Sライト級王座を巡って、二つの好カードが実現されそう。一つはGBPと契約更新したばかりの、元WBC世界Sライト級暫定王者ルーカス・マティセ(亜)vs元WBO世界Sライト級王者ルスラン・プロボドニコフ(ロシア)戦で、3月28日(現地時間)、米・アトラックシティで予定。
もう一つは、1階級上げてくるWBO世界ライト級王者テレンス・クロフォード(米)が、マニー・パッキャオ(比)に敗れた前王者クリス・アルジェリ(米)と、4月18日(現地時間)、地元ネブラスカ州オマハで対戦するというもの。
最新WBOランキング2位マティセと、3位プロボドニコフ。前王者で1位のアルジェリと、ライト級王者クロフォードの対戦。後者が王座決定戦と認められると思うが、勝者はマティセvsプロボドニコフ戦勝者の挑戦を受けることになるだろう。
この二つの好カード実現は、「暫定王者だとか、シルバー王者とか作っているような団体とは、仲良くできない」という、WBOフランシスコ・バルカッセル会長の腕の見せどころ。楽しみです。
クロフォードがSライト級へ転出したならば、ライト級3位付ける粟生隆寛(帝拳)選手にも、タイトルに絡むチャンスが出てくる。WBOライト級1位にはベテラン、ファン・ディアス(米)、2位はアンソニー・クローラ(英)がランクされる。
しかし、クローラは今年2月にセットされたWBA同級正規王者リカルド・アブリル(キューバ)への挑戦試合を、押し入った泥棒を取り押さえようとした際に逆襲にあい、レンガで頭を殴られ、頭蓋骨と足首骨折の重症で棒にふり、ブランクを作ることになっている。
今後の展開に注目!。