17日(日本時間18日)、ラスベガス・MGMグランド。WBC世界ヘビー級タイトルマッチ。米国期待の32戦全KO勝無敗、同級1位デオンタイ・ワイルダー(米)が、王者バーメイン・スティバーン(カナダ)に挑戦。
初防衛戦となる王者スティバーンは、24勝(21KO)1敗1分。こちらも実力者だ。
かつてWBC世界ヘビー級を牛耳ったドン・キングが王者をサポートしている。
WBC立会人は、レックス・ウオーカー(米)。
リングアナはお馴染み、ジミー・レノンJr。
ワイルダーのトレーナーは、来日して後楽園ホールで尾崎富士雄(帝拳)選手の挑戦を退けた(1989年)、元WBA世界ウェルター級王者マーク・ブリーランド。
試合開始。201センチの長身から長い左ジャブを放つワイルダー。
ワイルダー攻勢の後、スティバーンが前に倒れこみ、ワイルダーを押し倒す形で両選手がキャンバスへ。判定は、「スリップ」。しかし、「微妙なところですね」(山田純夫氏)
第3ラウンド。
第4ラウンド。これまでの32戦は、全てこのラウンドまでに勝負を決めてきた。
ワイルダーの強い右がスティバーンを襲う。しかし、王者はタフだ。
隙をみては飛び込んでパンチを放つチャンピオン。
しかし、挑戦者はまともには喰らわず、すぐに反撃。
ワイルダーが猛攻。タフなスティバーンはよく耐えた。ダウンはなかったが、このラウンドはジャッジ3者が揃って、挑戦者の10-8と付けた。
7年7ヶ月ぶり、米国に世界ヘビー級王座が戻って来た。
スコアは118-109、119-108、120-107の3-0。採点表を持つのは、チャック・ウイリアムス(米)、サンタクルスvsルイス戦WBC立会人。
マウリシオ・スライマンWBC会長の祝福を受ける新王者ワイルダー。
初防衛戦相手に欧州王者タイソン・ヒューリー(英)の名前を出していた王者だが、試合後、右拳の骨折が判明。復帰は早くても夏になりそう。
敗れたスティバーンは大事を取って病院に運ばれたが、無事に退院。早くも、再戦を希望している。