WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャべスJr(メキシコ)は、4日(日本時間5日)テキサス州サンアントニオで行われた同級1位マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)相手の防衛戦で、無難な12回判定勝利を収め2度目のタイトル防衛に成功。
しかし、試合後義務付けられているドーピング検査が行われなかったことが発覚。
「テキサスのルールではしなくてよい」
テキサス州コミッションに問題を擦り付けたあげく、「すっかり忘れていた」とのWBCスライマン会長の言にはあきれる他なかった。試合当日、チャべスがミドル級リミットの160ポンドから、181ポンドまで大きく増量していたこともあり、ドーピング検査がなされなかったことに挑戦者陣営は猛抗議。
ルビオ陣営はWBCに対し正式に提訴。試合の無効性を訴えている。
しかし、終わってしまったことはどうにもならず、「忘れていた」で済まされようとすることには、あきれるばかりです。
フリオ・セサール・チャべス。3階級制覇をはじめ、数々の記録を打ち立てたボクシング史上に語り継がれる名王者である。その息子が世界チャンピオンになったことは、大変素晴らしい。しかし、・・・・。
シニアは移動にプライベートジェット機を使った。
「だけど、試合2週間前に酒飲んで、飲酒運転で捕まるようじゃ先が知れてるよ」
昨年12月のWBC総会でミドル級王者チャべスJrは、同級ダイアモンド王者セルヒオ・マルチネス(亜)との指名試合が急務と決議された。マルチネス陣営に依存はなく、対戦には大乗り気なのだが、チャべスJrの方は、「見合う報酬が用意されれば」と素っ気ない
次戦は6月16日、再びテキサスのリングで防衛戦を画策しているが、マルチネスとの対戦はなさそう。
飲酒運転逮捕、ドーピング検査免除?、指名試合回避。
せっかく力はついてきているのに、これでは『護られている』との陰口に対抗する術がない。WBCにもしっかりしてもらわなければ。
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