ロンドン五輪ミドル級金メダリストからプロ転向。現在はWBC世界ミドル級9位にランクされる村田諒太(帝拳)選手が、プロ6戦目のリングに登場。ジェシー・ニックロウ(米)相手の10回戦に挑んだ。2014年12月30日、東京都体育館。
”ビースト”・ニックロウは、24勝(8KO)4敗3分の27歳。10ヵ月前の最新試合では10回TKO負け。4敗のうち3試合はTKO負けという記録から、村田選手のKOが期待された。
試合は立ち上がりからコンスタントに左ジャブを飛ばし、ニックロウのガードの外側から右フックを叩き込んだ村田選手がペースを奪う。
危なげない試合運びで、ニックロウにパンチを浴びせる村田選手。
TV放送席は、KOシーンが出るのを今か今かというように待ち構えたが。
6回、偶然のバッティングで村田選手は左まぶたと頬から出血。ドクターチェクを受けた。
それでもペースは変わらない。しかし、ガードの固いニックロウ相手に、決定的場面はなかなか作れない。
ファン、TV放送席期待のKOシーンは訪れず試合終了。スコアは100-90が2者に、100-91。村田選手が危なげない判定勝ちで、6連勝目(4KO)を飾った。
村田選手は、「今日はペースを保って手数も出た。合格点だと思う」と試合を振り返った。